【落下する夕方】  江國香織
 私は、華子さんみたいな人にどこかあこがれている所があります。自由奔放で、美人で、人を惹きつける魅力があって、でもどこか孤独な感じで。だから梨果さんは、恋人と別れる原因になった華子さんを憎めなかったんだと思います。


【流しの下の骨】  江國香織
 タイトルはちょっと恐いですが、少し変わった家族の物語です。それぞれが問題をかかえていて、でも仲良しで家族思いで。素敵な家族のお話です。



【ミタカくんと私】  銀色夏生
 ほのぼのとした感じが好きです。何気ない日常、家族同然の幼なじみとの関係。これからもずっと変わらない日常が続いていくんだろうなと思います。



【そこに僕はいた】  辻仁成
 もう今は何処にいて何をしているかも分からない友達。今は自分のことを忘れてしまっている友達。でも、その友達がいてくれたお陰で今の自分がある。私も、辻さんみたいに何十年たってもそういう風に思えるようになりたいです。


【たけしくん、ハイ!】  ビートたけし
 たけしさんの大ファンというわけではないのですが、面白そうなので読んでみました。芸人としても、映画監督としても、一流の人ですが、何歳になっても、どこか少年ぽさがあるたけしさんは、素敵だと思います。



【窓ぎわのトットちゃん】  黒柳徹子
 小学生の時にすごくはまった本です。前の学校では“退学”になったトットちゃんですが、新しい学校では、優しい校長先生、楽しいお友達、電車の教室、とてもうらやましかったです。



【少年H】  妹尾河童
 表紙の絵にひかれて読みました。少年の目から見た戦争。痛いほどリアルに伝わってきます。特に印象に残っているのは“オトコねえちゃん”です。




【少女の器】  灰谷健次郎
 主人公の絣さんと同じくらいの頃に読んだ本です。自分とは全く違う境遇の絣さんですが、深く傷つきながらも、しっかりしていて、大人の絣さんにどこかあこがれました。



【幻の光】  宮本 輝
 主人公が“夫の死”という暗い過去を引きずりながらも前向きに生きている。全体的に哀しくて切ない感じですが、そこがすごく好きな作品です。