15日(土)のできごと 
 「ヤッター今日から3連休だー。」の声が聞こえてきそうな朝、私の心はブルーだった。なんせ休み明けには検定があるからその練習をしなければ・・・、との思いで机に向かっていた。この日、とんでもないことが起こることなど知るよしもなかった。 

 午前中2〜3時間やった後、簡単な昼食をすませ、午後からは出雲市街へ出かけた。この前まで入院していたのでその見舞返しで親戚へ。1時間ぐらいお茶を飲んで、たわいのない話をし親戚を出た。さあ、髪を切るぞと理容店へ。金額は安くてよっかたが、慌しく落ち着かなかった。以前にいった時はそんなことはなく満足したのだが。このまま帰るのはもったいなく松江方面へ向かった。
 玉湯に入ったとき家からの電話『妹から病院に行くと14時30分ごろ電話があったがその後連絡がない。今から病院へ向かって欲しい』とのこと。時計を見れば16時30分。妹は妊娠9ヶ月それも初産だ。妹の旦那は今日仕事で一人だった様子。母からすれば心配なことだろう。 県立中央病院まで、玉湯から40分位か。引き返したが、車の多いこと、その上信号に全部引っかかった。                                          
 病院に着いたのは、17時30分ごろ。まず、救急外来へ。受付で聞くと5階にいると教えてくれた。5階に行くと「こちらです。」と分娩室コーナーへ、ちょっと恥ずかしく思いながら案内されその一室に入ると、妹の旦那の見守る中、苦しがっている妹がいた。生まれるわけではないが足の付け根のほうが痛いらしい、そうとう苦しがっている。医者もはっきりと原因がわからないらしい。心配しながら、とりあえず事情を家に連絡すると病院へ来るとのこと。両親が着いたのが19時20分頃、連絡してから1時間半後である。遅い!。普通なら40分位で着くはずなのに。旦那には医者から説明があったらしく両親の来るのを待っていた。どうも帝王切開をするかどうか決断しなければならないようで、不安だった様子。
 結局、妹の苦しがり様や9ヶ月たっているということから、することに決まった。決まれば早い。20時10分頃には手術室へ向かった。「こちらでお待ちください。」と看護師さんに言われ、待つ場所は5階のエレベーター前、手術室は3階にある。ドラマとかでは手術室の前でうろうろする旦那がいて、「落ち着きなさい。」という母親の姿があるが、なにも待つ場所がエレベーター前じゃなくても・・・。
 待つこと約1時間。エレベーターの動く音。「いよいよか」、みんな立ち上がってそのエレベーター前へ、だが、5階に止まらず素通り。気を持たせやがって。それから数分後、またエレベーターが。今度こその想いでいたら、停まった。扉が開くとオギャー!オギャー!の元気な声。ヤッター! 旦那に握手。両親の目にうっすらと涙。急なことだったのでケイタイでパチリ。私としても初めてのことだったので、何かボーっとしてしまった。
 赤ちゃんは、そのまま新生児室へ。看護師さんによると新生児室にはいれるのは、赤ちゃんの両親とその付き添いがあれば祖父母のみで、叔父になる私は入れない。なんでぇ〜とは思ったがしょうがないこと。まぁ少しでも見れたから 良しとするか。それから、約1時間後、妹も無事に帰ってきた。本当によくやった。
 両親は23時ごろ家に帰っていった。旦那は入院の荷物を取りに一旦帰っていった。私は旦那が帰ってくるまで付き添い、家に着いたのは翌日1時30分ごろだった。疲れたぁ〜、ほんとぉーに疲れたぁ〜。

   

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