雨季になると増水したメコン川からの水が逆流して流れ込み、乾季と比べると約3倍もの水量になる。
世界有数の漁獲率を誇る湖には、水上生活を送る人々の集落があり、水位の増減にあわせて移動し暮らしている。

	トンレサップ湖では、現地の人の生活を身近に感じられる。そこでは住居はもちろん、商店や学校もすべて水の上である。 乾季になると水位が減少するため、水のある中心部へ水上家屋が移動する。 古くからの伝統や習慣を見られる中、電力の普及により現代的な側面も兼ね備え始めている。
水上生活では、必要な水をトンレサップ湖から得ている。バケツに紐をつけ、水をすくう姿が見られた。
	湖の周囲にある背の低い木々は水没し、魚たちの絶好の産卵場になる。 この湖の豊富な魚を獲って、クメール人、ベトナム人、チャム人などさまざまな民族の人々が、湖畔の街シュムレアップで水上生活を送っている。
観光客向けのお土産屋さん、喫茶店、水上マーケット、スーパーマーケット、船の燃料を入れるガソリンスタンドのようなももある。